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概要

XFELは、 超高輝度・高い空間コヒーレンス・超短パルスという特性をもつ新しいX線光源です。 コヒーレント回折・散乱、 超短パルス回折・分光、 ポンプ・プローブ等の手法を利用した幅広い最先端の研究の展開が期待されています。 文部科学省「X線自由電子レーザー利用推進戦略会議」 (平成23年度〜) においては、 早期の成果創出のために、 重点戦略分野・課題が設定されています。 また、 光源の高度化や新しい実験スキームの開発を通して、 全く新しいサイエンスの開拓も行われます。

SACLAは、2006年度から2010年度の施設建設の中で、2本のビームラインが整備されました。 「BL3」は、日本で初めて、 世界でも2番目の硬X線領域のFELを利用するためのビームラインです。 「BL1」は広帯域自発放射ビームラインです。将来は、 ビームラインを最大で5本まで増設することが可能です。さらに、 世界で唯一、 XFELと放射光が同時に利用可能な施設として、XFEL-SPring-8 相互利用実験施設(2012年度供用開始予定)の整備も進められています 。

XFEL共用実験装置の整備は、 文部科学省 「X線自由電子レーザー利用推進研究課題」 (平成18年度~22年度)、 及び理研「SACLA利用装置提案課題」 (平成23年度~)として、 内外の研究グループの協力を得ながら進められています。 今後も、 新規装置の開発と共用化が継続して行われる予定です。